やまぐち創生テレワーク実践者・ワーケーション体験者の声
EXPERIENCE

40年ぶりの地元で「自分の強み」を生かす第2の人生
松永忠司さん

長年考えていた山口県への移住 

まずはじめに、山口県に移住するまでの経緯について教えてください。

地元・宇部を離れて40年、定年を機に地元に帰ろうとは思っていて、ふるさと回帰支援センター(やまぐち暮らし東京支援センター)で情報を仕入れたり、移住体験ツアーに参加していました。妻が先に移住し「そろそろ自分も」と思ってはいたのですが、定年前の2021年初頭はコロナ禍の状況もあり、テレワーク環境が整い始めたタイミングでした。ちょうどその頃、会社から「リモートでプロジェクトに関わって欲しい」という打診があり、定年後の現在もオンラインで仕事をしています。

地元に戻る選択をしたのはどうしてですか

実は、地元の先輩からの打診で2012年から宇部市の「ふるさと大使」を務めていたんです。東京にいる時からSNSなどで地元・宇部の発信をしていましたね。ただ、同郷の都内在住者から「宇部に帰っても何もないじゃないか」と言われて…悔しかったです。ときわ公園のこと、宗隣寺のこと、様々な宇部市の魅力を伝えると「知らなかった」と返ってくる。知らないなら、そんな風に言わないで欲しいですよね(笑)。そうして定年前から下準備をしていって、「宇部に帰って自分に何ができるか」と、自分の強みを考えるようになりましたね。また、山口を舞台に頑張っている人とも、ふるさと回帰支援センター(やまぐち暮らし東京支援センター)でたくさん繋がることができ、とても刺激になりました。

地元に戻ってから始めた、新たなライフワーク

山口に移住してから、暮らしの中で何の変化がありましたか?

東京にいる頃は週5で4時半に起床、6時の電車に乗って19時退社でした。通勤に3時間もかかっていました。現在は週3でテレワークをしていて、通勤時間は0分です。時間の制約がなくなったので、実家で親の面倒を見たり、畑仕事をしています。その他空いた時間は夕方からのセミナーに参加していて、年代や職種の異なる方との議論を楽しみにしています。実は、地元であっても40年間離れれば「よそ者」と一緒なんです。自分から現地のコミュニティに入って関係を積極的に作ることが大切です。現在は地元の神社の会報を作成したり、朝市の手伝いをしたり、Cafeの新メニュー開発のために人と人とをマッチングしたり…一週間が充実して過ごせています。

(宇部吉部地区でのゆうれい寿司の体験)

最後に、山口での移住を検討している方へメッセージをお願いします。

移住先の朝昼晩、そして四季の様子すべてを十分知って、経験してから移住するのがおすすめです。田舎でのんびり過ごすのもいいですが、ぜひ地域に入っていってほしいです。そのために、移住前に自分の強みをしっかりと整理することが大切です。今自分にできること、今しかできないことを真摯な気持ちでやっていきましょう!